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垂井町 表佐太鼓まつり
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垂井町 表佐太鼓まつり
10月4日(日)午後3時から
表佐保育園庭
江戸時代初期、美濃中山の南宮大社に「雨乞い」をして
願いがかなってご利生の雨に恵まれると、
「礼踊り」と言って神恩に感謝してお礼に太鼓・鉦鼓を鳴らして
奉納したのが始まりと言われています。
後に、五穀豊穣の喜びを奉納するお祭りとなりました。
県の無形文化財にも指定されています。
太鼓の大きさ
直径lm~1. 3 m、重さ5 0kg~6 0kgあるんですよ。
本来は神事芸能ですから、昔から女人禁制、男性のみの芸能だったんですが、
20年ほど前 から保育園、幼稚園、小学校で後継者を育成するようになってから、
男女平等、女性も男性と同じようにして演技をするようになりました。
ただ女の子が子どもの時、子どもの太鼓はたたけても、
さすが、大人になって大人の太鼓(重さ5 0kg~6 0kg)を
たたくのは無理だろうと言われてきました。
しかし、最近この重い太鼓をたたく女性が
何人も現れ、これまでの何百年の常識は完全に覆されました。女性は強しです。
・曲
何曲もあったんですが、今は4曲に絞って叩きます。
「この宮の白砂のかかりは 先ずも見事 朱の玉垣 輝けり 輝けり」の
音頭に合わせて踊り始め、太鼓を叩きます。
「この宮(南宮大社)の白砂(神社境内の白い砂)の
かかり(造り、構え)は 先ずも見事(美しい、立派)
朱(赤い色)の玉垣 輝けり 輝けり」」
表佐の太鼓は大きな太鼓をひもで体に縛り、叩きながら踊り、
踊りながら叩きます。衣装は昔のままの、浴衣です。
太鼓はを浴衣を着て、わら草履を履きます。
采はハチマキ、浴衣に袴、わら草履、鉦鼓は陣笠を被り、浴衣に袴、わら草履です。
表佐の太鼓が日本中で珍しいと言われるのは、太鼓を叩くというより、
大きな太鼓と人が一体になって踊る。24の太鼓が円陣を組んで踊る。
そしてそれを取り巻くとも一緒になって踊る。
総勢80名ほどの人たちがひとつになって踊る、実に壮観なものです。
そして、伝承民俗芸能であったものが今は舞台上で上演する
一個の舞台芸術になってきているということです。
太鼓の重みは、何百年の歴史の重みです。60Kg近い太鼓を軽々と持ち上げ、
重厚な音を響かせる。太鼓と体を一体化させ、天を仰ぐようにたたく、
これは日本中でも珍しい神事芸能です。私も20年近く叩いてきましたが、
この開放感がたまりません。野外オーケストラと一緒です。
太鼓の音(音波)と、音頭(歌、声の波長)、采(空 を切る音)、鐘(鐘の音波)が
ぴたっとひとつになって宙を舞った時、一瞬時間が止まり何百年の昔に戻ります。
華美さも、派手さも、目新しさももありませんが、
太鼓が文化財ではなく、歌って、叩いて、舞い踊っている人たちが文化財なのです。
わが郷土、表佐が誇る、表佐太鼓踊りを是非一度ご覧下さい。
詳しくは、垂井町観光協会Hpを、ご覧ください。