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今日は「美濃流し仁輪加」をピックアップ。

今日は「インスタント」をテーマに送りしていますが、
「インスタント」の意味を調べると「即時の」「瞬時の」といった意味があります。
この「瞬時の」思い付きを伝統芸能にまで昇華したのが「仁輪加」

江戸後期に始まった庶民の芸能で、元は俄(にわ)かに思い立って演じた素人芝居でした。
これに簡単な落(おとし)をつけたことで庶民芸能として確立され、
江戸時代末期から明治にかけて全国的に流行しました。

その中でも「美濃流し仁輪加」は、
・時事風刺のきいた即興であること、
・その年一度限りで再演を禁止すること
・口上から引き揚げ掛け声まで演出が定型化していること、といった
美濃に伝わった当初の形態を残し、しかもどの地方にもない性格を持つ貴重な大衆芸能で、
県の重要無形民俗文化財に指定されているのです。

この「美濃流し仁輪加」は、本来なら4月の第2土曜と日曜
「美濃流し」の夜に演じられるのですが、
今年は、新型コロナウイルスの影響で、祭り自体が神事のみに規模を縮小する形となりました。
が、大切な伝統芸能を絶やさないためにも改めて知っておきたいと思います。

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今日は「美濃流し仁輪加」をピックアップしました。