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富加町 夕田茶臼山古墳
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富加町 夕田茶臼山古墳
全国的にみても、茶臼山古墳と名前のついた所が多いわけ
多くは江戸時代の古物ブームの時に付けられているようです。
古墳の形が茶臼をひっくり返した形に似ているのでということらしいです。
・夕田茶臼山古墳
発掘調査で3世紀前半に作られた前方後円墳と判明しました。岐阜県最古です。
時代的には邪馬台国の卑弥呼と同時代を生きた人物のお墓ですね。
大きさ
全長39.5mで、山の頂上に作られています。
埋葬部分は木で作った棺を埋めただけの作りと分かったのですが、
盗掘など後の世に掘り返されることが無く、保存状態が良好だと判明したため、
実は中を調査していないのです。そのまま慎重に埋め戻しています。
もともと古墳の規模や形、年代を特定するための調査でしたので、
埋葬部は極力そのままにする方針でした。
かなりりっぱな前方後円墳が残されているということは、
非常に古い時代に広い地域を束ねる有力者が富加町にいたということです。
また前方後円墳は近畿地方に多いですので、近畿との交流もあったと思います。
どなたのお墓なのかは、
文字のない時代なので分かりません。
他にも、富加町内には前方後円墳は、全部で5基あります。
そのうち3つが夕田地区に集中しています。
富加町では、小中学校の授業では古墳を活用した現地での学びを行っています。
富加町郷土資料館では出土品や復元模型を展示するコーナーを作っていますし、
一昨年に見学道が整備されましたので毎年ウォーキングと見学を兼ねた
イベントを開催しています。また今月、古墳のある山裾に広場を造成しました。
この広場は駐車場やイベント会場として使っていきます。
歴史のまた富加町を象徴する遺跡としてどんどん活用していきたいと思います。
詳しくは富加町Hpを、ご覧下さい。