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本巣市 樽見鉄道
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本巣市 樽見鉄道
樽見鉄道は本巣市内をゆったりと走るローカル鉄道です。
旧国鉄からの第3セクターで、大垣駅と根尾の樽見駅を結ぶ約34kmを走っています。
従来の電車とは違い、レールバスというディーゼルカーを運行しています。
モーターで動く電車ではないので、発進時に多少のエンジン音が響きますが、
ゆったりとしたスピードで、景色を眺めながら乗車できるので、
乗り心地は非常に快適ですよ。
樽見鉄道は1984年に設立されました。
当時は大垣駅から、旧本巣町にある神海駅まで運行されていましたが、
1989年に神海駅から現在の終点樽見駅間が延伸され、現在の路線となりました。
樽見鉄道は、四季を通して様々な景色を車窓からお楽しみいただけます。
なかでも、木知原駅近くの桜並木や菜の花が春に満開を迎えると、
車窓が非常に優美な風景に包まれます。
桜が舞い踊る中を走る光景は、とても幻想的です。
ほかにも、夏に鉄橋から眺める清流根尾川や、
迫力ある深緑の山々からは雄大な自然を感じることができ、
秋には日当駅付近の渓谷にかかる色鮮やかな紅葉や、
南部には本巣市名産の柿畑が広がります。
そして冬には雪が作り上げた銀世界を流れるように駆け抜けます。
このように、樽見鉄道は他では感じられない四季折々の美しさを、
車窓から感じることができるんです。
樽見鉄道は、市内観光スポットのすぐ近くを通過。
お買い物をされるときは、大型ショッピングモール「モレラ岐阜」や、
道の駅「織部の里もとす」がありますが、付近に最寄駅が設置されていて、
アクセスも非常に便利です。また、春になると淡墨桜が見ごろを迎えます。
最寄りの樽見駅からは徒歩15分のところにあり、
樽見鉄道も桜ダイヤで運行本数を増やして走りますので、
交通渋滞を避けていくにはとてもおすすめです。
・5月から11月に走る、薬草列車
薬草列車は樽見鉄道が運行するイベント列車で、
開始から23年の歴史ある列車です。
山の幸をふんだんに味わえる「薬草弁当」を食べながら、
大垣駅から樽見駅までゆったりと旅をしていただくものです。
薬草列車は、樽見鉄道の林初代社長の発案によって誕生しました。
社長が「何かイベント列車を走らせることはできないか」と考えたところ、
伊吹山などに代表される薬草に着目し、薬草を使った料理を列車内でいただくことで、
利用者の健康や鉄道の魅力向上につなげたことが始まりです。
初代社長のイベント列車に対する思いから、薬草列車はできました。
現在、樽見鉄道では冬のイベント列車として、「しし鍋列車」を運行しています。
本巣の冬の味覚“いのしし”を冬ならではのしし鍋にして召し上がります。
車窓を流れる冬景色を眺めながら、心もからだもぽかぽかあったまりますよ。
しし鍋のほかに、うすずみ温泉入浴券・大垣~樽見1日フリーきっぷもついてきます。
事前予約制で、運行の10日前までの予約をお願いします。
樽見鉄道の楽しみ方はたくさんあります。
車窓を流れる本巣の景色を眺めて旅をするもよし。
途中下車して、買い物や観光をするもよしですが、興味を持った駅でぶらっと下車して
その地の良さを探してみるのも、ローカル鉄道ならではの良さだと思いますよ。
詳しくは、樽見鉄道HPを、ご覧ください。