MORNING SPLASH
野菜の話【さつまいも】
本日は、野菜ソムリエプロの横山さんに「さつまいも」についてお話を伺いました!
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。
■さつまいもについて
スーパーで焼き芋を売っている事で人気に火が付き、
今は第4次焼き芋ブームと呼ばれています。
第1次は江戸時代、第2次は明治維新以降、
第3次は1951年リヤカーやトラックで売り始めた頃、
第4次は業務用自動焼き芋オーブンが開発された1998年以降です。
さつまいものでんぷんを糖に変化させるのはアミラーゼという酵素ですが
この酵素は40-60度で活発に働き、90度以上になると働かなくなるため
低温でじっくり加熱することで、甘みを最大限に引き出しています。
甘い品種ができたことと、加熱方法によって甘い焼き芋ができます。
ただ甘くなったからカロリーが高くなるわけではなく、
でんぷんの状態でも糖に変わっても
カロリーは変わらないため、ヘルシーなおやつとしても人気があります。
意外な一面としては、
長期の保管に適していないため、輸入や輸出が少ない特徴があります。
害虫の拡散を防ぐため、国内の移動でも検疫が必要で、
沖縄県や奄美群島、小笠原諸島からの持ち出しは規制されているという一面があります。
■選び方について
持った時にずっしり重く、皮の色が鮮やかで、
ヒゲ根が少ないものを選びましょう。
両端の切り口から黒い液体が染み出ているのは、ヤラピンという成分で
さつまいもを切ると、皮の下辺りから白い成分がにじみ出てきます。
サツマイモを切ったら水につけるのはヤラピンが変色しないようにするためです。
包丁でさつまいもを切ると、包丁がベタっとしますが、この成分がヤラピンです。
このヤラピンと甘さには関係がなく、
さつまいもの場合、見た目で甘さは判断できないと言われています。
甘いさつまいもの品種は・・・
ほくほく系・・・紅あずま
ねっとり系・・・安納芋
しっとり系・・・べにはるか
■保存方法について
低温に弱いので、冷蔵庫には入れずに新聞紙などでくるみ、
風通しの良い暗い場所に保存してください。