岐阜県を走る「国道」を、おさんぽ感覚で、寄り道しながらのんびりと巡っていきます。

今回からは、国道156号をお散歩します。

今日は、国道156号の起点、岐阜市茜部本郷の交差点からスタートし、

「達目洞ヒメコウホネ特別保全地区」に立ち寄ります。

金華山を水源とする清らかな水が湧き出ているため、

環境省が、絶滅危惧2類の品種に指定している「ヒメコウホネ」が、

可憐な黄色い花を咲かせています。

「ヒメコウホネ」には、葉が小型で丸い「東海型」と、

葉がやや大型で卵型をした「西日本型」がありますが、

達目洞の「ヒメコウホネ」は、東海型です。

東海型の自生地は、達目洞の他には、愛知県、三重県内の数地域に現存するのみで、

全国的にも非常に貴重な場所となっています。

開花時期は5月から10月です。

また、達目洞にはヒメコウホネの他にも、

「コクロオバボタル」や「モリアオガエル」などが生息していて、

岐阜市内では、最も生物多様性が高く、重要な自然環境を有する地域となっています。