てくてく恵那
てくてく岐阜歩き 恵那編~リコーえなの森について~
てくてく岐阜歩き 恵那編!
恵那のいいとこ、いいもの、いいひと!いいえな発見!
今年、市政20周年や大井ダム完成100周年を迎えるなど、
ますます盛り上がる恵那市!
その魅力を紹介していきます!
本日は、みんなが笑顔で1000年先の森作り!
リコーえなの森について、リコーエレメックス・リコーえなの
森中山道里山協議会の曽我さんにお話を伺いました。
リコーえなの森は、
生産系関連会社であるリコーエレメックス恵那事業所の周辺に位置する、
40ha以上(東京ドーム約10個分)の広大で生物の多様性に富んだ場所です。
絶滅危惧種を含む400種以上の植物や、
貴重な昆虫が生息しています。
森づくりを始めたきっかけは2010年。
名古屋での生物多様性国際会議(COP10)をきっかけに、
社員がボランティアで森づくり活動を開始し、
その年の秋にC.Wニコルさんが創設者の「アファンの森」財団の協力を得て
植生調査を行ったころ、長い間、
人の手が加わっていない付近の森林には
絶滅危惧種を含む多様な湿生植物は生息しており、
独自の生態系を有していることがわかりました。
2014年には地域の自治会、企業、
団体とともに森づくり活動団体「リコーえなの森中山道里山協議会」を結成し、
森の整備活動に加え自然観察会や生き物モニタリング活動など
生物多様性保全活動の輪を広げてきました。
現在では、幼児や小学生から大学生までが、
様々な形で自然を学ぶ場となっています。
えなの森は、その昔、
薪炭などの燃料を採取するコナラやクヌギなどの落葉紅葉樹や、
ヒノキ、アカマツなどの針葉樹が人間の暮らしに役立ってきた
「里山」であったことがうかがえ、
数十年前の田んぼが湿地になったことにより、
湿性の動植物が繁殖し、
この中には希少種が生息する多様な生態系がある森と言えます。
毎月第2土曜日に定例活動を行っています。
定例活動では湿地の木道補修や草刈り、
遊歩道の整備やピザ窯制作などを行い、
他にも地元、恵那農業高校の先生や地域の方から提供された木で植樹行っています。
5年ごとに「いきもの調査」を実施し、
この森の生態系の保護や変化を記録したりと、
最初は企業が始めた取り組みも今や地域や有識者らと
一丸となって豊かな森づくり活動を行っています。
森の中には手作りのログハウスや遊具などがあり、
虫のホテルと名付けられた虫が冬眠するための箱なども置かれ、
その一方で人の手が入っていない原生林もあり、
森林保全に努めながら人と自然が共生する
「生きた森」「豊な森」の姿を見ることができます。
春夏秋冬、さまざまな顔を見せてくれるリコーえなの森。
今後もてくてく岐阜あるき 恵那編では森の様子を取材していきます!
詳しくはこちら→ウェブサイト