MORNING SPLASH
野菜の話し【ごぼう】
本日は、野菜ソムリエプロの横山さんに「ごぼう」についてお話を伺いました!
■野菜ソムリエプロについて
野菜と果物のスペシャリストと呼ばれていて、
日本野菜ソムリエ協会が認定している民間の資格です。
資格は、野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロ の
3段階あり、全国で7万人近くの方が資格を取得されています。
野菜との携わり方は様々で、野菜の種を作ったり、品種改良をする方、
野菜を育てる方、流通や小売りに携わる方、そして横山さんのように、
野菜の食べ方や体の中でどうなるかを伝えるというように、
野菜ソムリエと言っても活動は様々です。
■「ごぼう」について
ごぼうの美味しい時期は秋~冬と春です。
特におせち料理にも「たたきごぼう」としてごぼうが登場しますが、
「根性が付く」「家の土台がしっかりする」縁起物の意味合いがあります。
ごぼうは古くから日本で利用されていましたが、原産はユーラシア大陸と言われ、
日本に伝わったのが縄文時代~平安時代ごろに中国から入ってきたとされています。
その頃は、野菜として食べていたわけではなく、薬だったようです。
料理に使うようになったのは江戸時代のようです。
ごぼうは水分が8割程度と、野菜の中では水分が少ない方で代わりに食物繊維が豊富です。
水溶性食物繊維のイヌリンが腸内細菌である酪酸菌の餌になり、腸内環境を改善と注目されています。
まだ実験の段階ではありますが、ごぼうの成分がシミの予防に効果があるのではないか、
育毛効果があるのではないかとわかってきました。
ごぼうはポリフェノールが豊富なことは有名ですが、
殆どは皮やその下にあるので、皮を剥くときは薄く、
水にさらす時間は短い方が成分を逃さずいただくことができます。
■選び方について
真っすぐで、ヒゲ根が少なく、太さが均一な物を選びましょう。
太すぎると、味が大味になる事や、スが入りやすくなるので避けます。
握ったときにしっかりと弾力のあるものが良いとされています。
■保存方法
泥付きのゴボウの場合は、乾燥しないように新聞紙などに包んで
風通しの良い所に立てて保存しますが、
スーパーで売っているような洗いゴボウや新ゴボウは
ラップで包んで冷蔵庫の野菜室で保存しますが、味が落ちやすいため、
残ったゴボウは食べやすい大きさに切って冷凍保存がお勧めです。
■おすすめレシピ
お肉に合うので肉巻きも美味しいですし、
コクのある味付けに合うので、赤ワインを煮詰めて
ウナギのたれと合わせたソースでゴボウをソテーすると美味しいです。