GIFUコレ!情報局42
垂井町 歴史の重みを感じる太鼓踊り
GIFUコレ!情報局42
■垂井町 表佐太鼓踊り■
10月2日(日)開催の、「太鼓踊り」
江戸時代初期、美濃中山の南宮大社に「雨乞い」をして太鼓を打ったのが
始まりと言われています。願いがかなってご利生の雨に恵まれると、
「礼踊り」と言って神恩に感謝して
お礼に太鼓・鉦鼓を鳴らして奉納したのが始まりと言われています。
後に、五穀豊穣の喜びを奉納するお祭りとなりました。
県の無形文化財にも指定されています。
太鼓の大きさは、
直径lm~1. 3 m、重さ5 0kg~6 0kgあります。
本来は神事芸能ですから、昔から女人禁制、男性のみの芸能だったんですが、
20年ほど前 から保育園、幼稚園、小学校で後継者を育成するようになってから、
男女平等、女性も男性と同じようにして演技をするようになりました。
ただ女の子が子どもの時、子どもの太鼓はたたけても、さすが、大人になって
大人の太鼓(重さ5 0kg~6 0kg)をたたくのは無理だろうと言われてきました。
しかし、最近この重い太鼓をたたく女性が
何人も現れ、これまでの何百年の常識は完全に覆されました。
・曲
何曲もあったんですが、今は4曲に絞って叩きます。「この宮の白砂のかかりは
先ずも見事 朱の玉垣 輝けり 輝けり」の音頭に合わせて踊り始め、太鼓を叩きます。
・見所
表佐の太鼓が日本中で珍しいと言われるのは、太鼓を叩くというより、
大きな太鼓と人が一体になって踊る。24の太鼓が円陣を組んで踊る。
そしてそれを取り巻くとも一緒になって踊る。総勢80名ほどの人たちがひとつになって踊る、
実に壮観なものです。そして、伝承民俗芸能であったものが今は舞台上で
上演する一個の舞台芸術になってきているということです。
太鼓の重みは、何百年の歴史の重みです。60Kg近い太鼓を軽々と持ち上げ、
重厚な音を響かせる。太鼓と体を一体化させ、天を仰ぐようにたたく、
これは日本中でも珍しい神事芸能です。私も20年近く叩いてきましたが、
この開放感がたまりません。野外オーケストラと一緒です。太鼓の音(音波)と、
音頭(歌、声の波長)、采(空 を切る音)、
鐘(鐘の音波)がぴたっとひとつになって宙を舞った時、
一瞬時間が止まり何百年の昔に戻ります。華美さも、派手さも、
目新しさももありませんが。太鼓が文化財ではなく、歌って、叩いて、
舞い踊っている人たちが文化財なのです。わが郷土、表佐が誇る、
表佐太鼓踊りを是非一度ご覧下さい。
詳しくは、垂井町観光協会Hpを、ご覧ください。